印鑑の書体

印相体
吉祥印、吉相印とも呼ばれるのがこの字体です。
篆書(てんしょ)を基礎にして意匠化した書体で、個人の実印、認印に多く使用される印鑑独自の書体です。

古印体
隷書を基本とし、そこに丸みを加えた日本独自の書体です。
大和古字とも呼ばれます。
個人の実印、認印をはじめ会社実印の役職名、社印にも適した書体です。
読みやすく文字がどっしりと肉太で枠に対して大きく構成されています。

篆書体(てんしょたい)
中国4000年の歴史をもち、一文字に何種類もの結体を有し、同じ名前でも組合せにより何種類もの違う印影が出来るので、偽造がされにくい印鑑になります。
左右均一な線幅が特長で、古代的な荘重さを兼ね備えています。
実印、認印に限らず、すべての印に適しています。

隷書体(れいしょたい)
秦の時代につくられた実用書体。篆書を簡略化し直線的にしたもので、バランスがとれ読みやすい書体です。

楷書体(かいしょたい)
隷書から転化した字形の方性な書体です。
横画を平行に書かず、すこし右上がりにして、一点画を続けて書かないのが特長です。

行書体
楷書と草書の中間の書体です。
楷書の字画を少し崩した感じになります。